ラバーダム防湿

Body Level One

Body Level Oneラバーダム防湿とは

皆さんラバーダム防湿法を知っていますか?
ラバーダム防湿法とは、治療する歯のみをゴムのシートで隔離し、唾液や浸出液などの細菌が入らない、器具の誤飲などを防ぐために行う治療方法です。

お口の中には多くの細菌が繁殖し浮遊しています。もちろん唾液の中にも多くの細菌がいます。
唾液や浸出液が、根の治療中に根の中に侵入してしまうと感染を広げて治療の治りを悪くしてしまいます。
根の治療を無菌処置で行うために必要な治療方法がラバーダム防湿法です。
また、子供の虫歯治療にもラバーダム防湿法を行います。
子供は唾液が多く虫歯治療や根の治療中に唾液が入らないようにし、器具の誤飲を防ぎます。
〔小児歯科専門医、大学病院の小児歯科ではラバーダム防湿法を常に行っています。〕

ラバーダム防湿法 手順

1.準備するもの
ラバーダム防湿法01

【左上から】
ゴム枠・パンチ・クランプ・ゴムシート・フォーセップス

2.パンチでゴムシートに穴を開けます
ラバーダム防湿法02
3.クランプをゴムのシートにかけます
ラバーダム防湿法03

クランプ(歯に引っ掛ける器具)

4.フォーセップス
ラバーダム防湿法04

(クランプを把持する道具)

5.クランプを歯に引っ掛ける
ラバーダム防湿法05

ゴムのシートが歯に固定されます

6.ゴムのシートをゴム枠につけて完成です
ラバーダム防湿法06

ゴムシートが唾液、浸出液の侵入を防ぎ無菌処置を行えます(ゴムのシートは使い捨てです)

7.実際に口腔内につけた状態
ラバーダム防湿法07

(この写真は個人の許可を得て使用しております)

Body Level Oneラバーダム防湿法のメリット

治療する歯をキレイな状態を保ちます

唾液の侵入を防ぐことで、歯は清潔で乾燥した状態を保つことができます。また、治療に必要な薬も口の中に流れ出る危険が少なくなります。

治療を丁寧に行うことができます

感染源となる唾液を排除する以外に、口の中の組織(歯肉・口唇・舌・頬)の排除と保護が行えます。ラバーダムをしなければ、歯科医師が口唇や頬を押さえ口の中を見やすくする必要がありますが、その役割をラバーダムが補います。自由になった左手が使えるので、より丁寧な治療が可能となります。

安全に治療をおこなえます

ラバーダム防湿法をご理解していただくことで治療を安心して受けることができます。治療器具の誤嚥の予防にもなります。

Body Level Oneラバーダム防湿法のデメリット

鼻で呼吸できない方、長い時間口を開けているのが辛い方には適さないことがあります。

ゴムアレルギーの方には使用できない場合があります。

相模原デンタルクリニックでは、根の治療には出来るだけラバーダム防湿法を行っています。お気軽にご質問ください。